ファイル権限設定で守るWordPressセキュリティ

WordPressのセキュリティはファイル権限の設定から始まります。正しく設定することで改ざんや不正アクセスを防ぎ、初心者でも堅牢なサイト運営が可能です。

はじめに:なぜファイル権限が重要なのか

WordPressはPHPやMySQLを利用する動的CMS。
もしファイル権限が緩すぎると、攻撃者は簡単に改ざんできます。逆に厳しすぎると自分が編集できなくなります。つまり、「適切な権限」が必要です。

wp-config.phpファイルを金庫に閉じ込め、盾を持つスーパーヒーローが守っているイラスト。ファイル権限とセキュリティ強化を象徴。

推奨される基本設定

  • ファイル:644
  • ディレクトリ:755
  • wp-config.php:600 または 640

この設定により、管理者以外が変更できない状態を確保できます。

wp-config.phpを守る

最も重要な設定ファイルです。

  • サーバー設定で直接アクセスを禁止
  • 所有者以外は読み取り不可に設定
  • 可能であれば/public_html外に移動

例:Apache

<files wp-config.php>
    order allow,deny
    deny from all
</files>

よくある危険な設定

  • 777(誰でも書き込み可能)
  • wp-config.phpが644で公開状態
  • テーマ編集を管理画面から直接有効化

これらは「玄関の鍵を開けっ放し」にするのと同じです。

SMB向け簡単チェックリスト

  • ✅ サーバーFTPでファイルパーミッション確認
  • ✅ wp-config.phpを600に変更
  • ✅ テーマ・プラグイン編集機能を無効化
  • ✅ 余計なファイル(readme.htmlなど)を削除

ケーススタディ

  • 小売店サイト:パーミッション777のまま放置 → 改ざんされスパム広告表示
  • 建設業サイト:wp-config.php保護で不正侵入を防止
  • 士業サイト:管理画面編集禁止によりヒューマンエラー減少

まとめ

WordPressを安全に運用するには「適切なファイル権限」が欠かせません。特にwp-config.phpの保護は最優先です。

FAQ

Q1. ファイル権限を間違えたらどうなりますか?
サイトが動かなくなるか、不正アクセスに弱くなります。適切に戻せばOKです。

Q2. 初心者でも設定できますか?
はい。レンタルサーバーの管理画面やFTPソフトから簡単に変更できます。

Q3. 権限を強くしすぎると更新できません。どうすれば?
必要時だけ一時的に権限を緩め、作業後すぐに戻しましょう。

How-To:ファイル権限セキュリティ5ステップ

  1. ファイルは644、ディレクトリは755に設定
  2. wp-config.phpは600に変更
  3. サーバーで直接アクセスを禁止
  4. 管理画面のテーマ編集を無効化
  5. 不要ファイルを削除
🗂️
WordPressの“ファイル権限”を正しく設定しませんか?
Kumidiaはwp-config保護から改ざん防止まで、実践的なセキュリティ運用をサポートします。